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横長の表紙に巻かれた帯に大きく書かれた「絵本の原点、感動の一冊」というキャッチコピー。ガブリエル・バンサン作のこのアンジュールという絵本はまさしくその通りの「絵本の原点」とも言うべき名作です。
字のない絵だけの絵本ですが、卓越したバンサンのデッサンは、まさしく文字の存在を必要としないほど読む者に訴えかけてくるパワーがあります。最初のページを開いた瞬間から、押し寄せてくる静寂は、字のない絵本だからこそ感じられる独特の世界です。
車から放り出される1匹の犬。懸命に追いかける犬にとって無情にも車は走り去ります。置いてきぼりにされた犬は途方に暮れ、さまよい歩きます。そして長い放浪の後、犬はバッグ1つをかかえた少年に出会います。文字のない、静寂の中で心を通い合わせた少年と犬はお互いを理解し合います。
ダークブラウン1色で描かれた字のない名作絵本…お子さまにはもちろん、大人にも是非ご一読いただきたい一冊です。
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