隠れた傑作絵本

 絵本はココロの栄養剤!絵本をたくさん読みましょう。

えこひいき絵本

絵本専門サイト「えっほん!」
 ■カテゴリー別
名作・ベストセラー絵本
しかけ絵本
知育・教育絵本
アニメ絵本
字のない絵本
 ■対象年齢別
赤ちゃん向け
幼児向け(1〜2歳)
幼児向け(3〜4歳)
幼児向け(4〜5歳)
幼児向け(5〜6歳)
小学生低学年向け
児童向け
大人向け
 ■テーマ別
いぬ
ねこ
くま
きつね
ねずみ
ぶた
恐竜・怪獣
乗り物
花・植物・木
星・月・太陽
クリスマス
 ■キャラクター別
アンパンマン
きかんしゃトーマス
ディズニー
ドラえもん
ポケモン
ミッフィー
 ■えっほん!広場
宝探しゲーム
 ■Information
このサイトについて
発掘えこひいき絵本紹介
■このコーナーでは管理人が独断でえこひいきするおすすめの1冊を不定期にピックアップしてご紹介します。もしかしたらあまり皆さんには知られていない絵本もあるかもしれませんが、「隠れた名作・傑作」絵本発掘を目標にご案内します。表紙画像もしくはタイトル名をクリックすれば、ご注文ページにジャンプします。

水おとこのいるところ/いたばし国際絵本翻訳大賞

 水おとこのいるところ 
 
水おとこのいるところ ●作/イーヴォ・ロザーティ●絵/ガブリエル・パチェコ●岩崎書店刊●1,575円(税込)

※本のタイトル文字か表紙画像をクリックするとアマゾンのご購入ページにジャンプします。

 表紙の絵を見て、真っ先に気になった。タイトルも結構気になった。そしてパラパラとページをめくってみてますます読んでみたくなった。絵が非常に幻想的で、美しい。ガブリエル・パチェコというメキシコ人の画家とのことだが、全てのページに描かれた絵は、それぞれが1枚の幻想的な絵画として見とれてしまうほどである。

 お話は、ある無人の家の蛇口から、ポタポタと流れている水がやがて一人の人間のようになり、水おとこ出現という設定である。当然のことのように一般の人々は驚き、水おとこを捕まえようとする。しかし、水おとこは別段、悪いことをするわけでもなく、むしろ人目から避けて、水を必要としている植物や動物や、そして人間にも水を注いでやるのである。そして、徐々に人々は、水おとこが悪いものではないことを理解し始める。特に子どもたちはむしろ喜んで水おとこのところに近寄ってきて水を飲ませてもらう。

 そんなある時、ひどい嵐が吹き荒れ、町はすっかり飲み込まれてしまった。そして同時に、水おとこに話しかける声が聞こえてくる。「ここへ帰っておいで」「車や家ばかりに世界にいて、きみは何をするというのか?」…声は水おとこの本来存在すべき場所に戻ることを話すのだった。

 その声を振り切るように、水おとこは走って走って、やがて石づくりの泉を見つけ、そこに飛び込んだ。その泉はもう何年も前に止まってしまい、枯れ果てていたのだが、水おとこが飛び込んだおかげで、美しい水が潤った泉となり、きれいな魚が泳ぎ回る泉となった。そこはコルティチェッラというところで、今でも真夜中になると、水おとこは、ふたたび泉から抜け出して、散歩をしたりしているのだそうだ。

 お話としては、シンプルである。シンプルではあるが、何か心に染み渡るものを感じないだろうか?突然、出現した水おとこ。その風貌があまりにも異質なために最初は人々から敬遠され、追いかけられる。しかし、やがて人々の誤解が解け、むしろ好かれるようになる。しかし、本来存在すべきはそうした人間社会ではなく、水としてあるべき姿と場所。

 何がどう、と明確に表現し辛いのだが、水おとこの悲哀と葛藤とラストの安住の場所という展開は、前述した美しい幻想的な絵と相まって、独特の世界を創り出している。子どもはもちろんだが、大人にも是非ご覧いただきたい幻想的絵本である。ビジュアル化でもされれば、とても幻想的な世界がより具現化できるのではないか?とつい想像してしまうような作品である。


トップページ発掘えこひいき絵本<8>水おとこのいるところ
 ■作家別
飯野和好
いもとようこ
いわさきちひろ
いわむらかずお
エリック・カール
かこさとし
木村裕一
五味太郎
谷川俊太郎
長 新太
林 明子
やなせたかし
葉 祥明
 ■出版社別
あかね書房
あすなろ書房
岩崎書店
岩波書店
絵本館
偕成社
金の星社
クレヨンハウス
講談社
こぐま社
小学館
大日本絵画
童心社
徳間書店
福音館書店
フレーベル館
ポプラ社
 ■インデックス
あ行/か行/さ行/た行/な行/は行/ま行/や行/ら行/わ行
 ■リンク集
出版社関連
絵本作家関連
全国絵本館・美術館
絵本関連サイト
▲ページ先頭に戻る
Copyright © 絵本紹介サイト「えっほん!」 All rights Reserved