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決して「隠れた作品」とは言いがたい絵本で、もちろん知っている人も読んだことがある人もたくさんいる絵本だとは思いますが、このコーナー2冊めの絵本としてご紹介します。
表紙はブルーの空にパラシュートをつけて両手を広げた少年が描かれています。まだご覧になったことがない人でも見かけたことはあるかもしれません。この絵本のユニークさは、ラッキーとアンラッキーが見開き単位で交互に繰り返されながら展開されることです。
「よかった!」「でも、たいへん!」というフレーズが交互に繰り返され、しかも視覚的にも「よかった!」つまりラッキーなページはカラーで、「でも、たいへん!」…アンラッキーなページはモノクロです。
お話のおおまかな流れはネッドくんという主人公の男の子が、びっくりパーティに招待され、ニューヨークからフロリダに向けて出発することになり、その過程を描いています。生きていく上では、まさに山あり谷あり、いいこともあれば悪いこともある…ということをその過程を通じて描いているのですが、もうひとつとってもユニークなのが、この主人公・ネッドくんの表情。
普通、うれしいときは満面の笑顔、困ったときには苦悩の表情…が相場なのですが、このネッドくんは極めてポーカーフェイスです。遭遇する「でも、たいへん!」のシーンにはまさにピンチの状況も発生しますが、ネッドくんは極端に切羽詰った表情ではありません。そしてそうした難局も思わず、「え〜!?うっそ〜!あり得ないよ!」というような離れ業を演じて切り抜けます。でもネッドくんはほんのちょっとは安堵の表情ではありますが、いたって冷静そのもの。
人生で起こり得る好不調の波を、まさにどっちも永遠に続くものではなく繰り返されるものだという「教訓」をも盛り込んだとってもユニークな絵本です。是非ご一読ください。
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